次郎長三国志 第九部 荒神山
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シリーズ第9作。
伊勢国鈴鹿郡荒神山--それは神戸の長吉が親の代から譲られた繩張だったが、今年の祭礼には神戸の安濃徳が賭場を開くという。争いを嫌う長吉は吉良の仁吉に相談を持掛けた。その頃仁吉の家の二階には石松の仇、都田三兄弟を狙う清水一家の面々が草鞋を脱いでいた。仁吉の女房お米は仁吉に繩張りを譲った吉良の馬之助の娘だが、ヤクザ稼業を好いていなかった。お米に言われるまでもなく、仁吉は話を丸く治めようと清水の一同と神戸に向った。途中出会った女こそ、仁吉の昔の許婚お菊で、仁吉がヤクザになった為離れていった女だった。